週末に“夫婦生活”に取り組んでいますが、3ヶ月が過ぎても赤ちゃんを授かることができません。
私は27歳ですが、妊娠しにくいカラダなのでしょうか?
「赤ちゃんを授かる=セックスする」という昔のような考えだけでは、授かりにくくなっている実情がうかがえると思います。
最も妊娠しやすい20代でも一周期あたりの妊娠率は25~30%ぐらいです。
この記事では、「妊娠はどのようなタイミングで起こるのか(妊娠しやすい日)」を解説します。
妊娠の仕組みを理解しよう|排卵日を計算して妊娠しやすい日を特定
先日、人気ブロガーで作家の、はあちゅうさん(33)が「病院で知った初耳学…」と自身のブログにつづり話題になりました。
はあちゅうさんと同条件での「正常なカップルの妊娠率は3割」「排卵後の卵子の寿命は24時間」という事実に驚いたという内容ですが、これを読んだ多くの人も驚いたのだろうと想像します。
まずは「射精→排卵→受精→着床」という妊娠の仕組みを理解しましょう。
女性は月経が始まると、卵胞刺激ホルモンが分泌され、約100個の卵子の元となる原子卵胞が成長をはじめます。
排卵されるのは、この中で大きく育った1個のみ。
しかも排卵された卵子が生きていられるのは先述の通り、たった24時間です。
ですから、妊娠を望むなら妊娠しやすい排卵日を特定し、“夫婦生活”に取り組まなくてはいけません。
排卵日(妊娠しやすい日)の計算方法|基礎体温に振り回されないように
排卵日は基礎体温を見てもわかりません。
昔は「基礎体温の下降日=排卵日」と言われていましたが、現在は「あまり、基礎体温に振り回されない方が良い」と言われています。
では、排卵日は、どのように特定すれば良いのでしょうか?
月経は、おおよそ28日周期です。
実情は25日だったり35日だったりと、人それぞれですが………。
月経は4週に分かれ、1週目は経血の週、2週目は経血が終わって元気な週、3、4週目は黄体期(月経の準備期間)となります。
黄体期は月経周期が不規則な人でも変動はなく、14日間と言われています。
これは黄体の寿命が大体14日だと言われているからで、つまり予定月経の2週間前が排卵日になります。
※経血が始まってから約14日前後に排卵が考えられます。
※経血が始まってから約11日前後に排卵が考えられます。
※経血が始まってから約18日前後に排卵が考えられます。
排卵が不規則な人もこの計算式でだいたい把握できますが、なかなか自分の排卵日をつかみにくいと思います。
そんな時は「透明な伸びる『おりもの』が増えてきたら、排卵が近づいている証拠」と覚えてください。
不規則な人は、おりものをしっかりと観察して“夫婦生活”に取り組みましょう。
1周期の間に妊娠する可能性があるのはたった24時間です。
一方で精子の寿命は72時間前後と言われています。
72時間しか生きられない精子と24時間しか生きられない卵子が運良く、出会うと妊娠します。
計算通り、排卵日(妊娠しやすい日)に“夫婦生活”があれば、必ず妊娠するの?
最も妊娠しやすい20代でも1周期あたりの妊娠率は25~30%ぐらいです。
ですから、排卵日に“夫婦生活”があっても妊娠しないのは不思議なことではありません。
1年以内に妊娠する確率は90%ですので、〝夫婦生活〟を続けていれば、だいたいのカップルが赤ちゃんに恵まれます。
妊活を続けて1年以上になる場合は、何か不妊原因があることが考えられるので、産婦人科を受診した方が良いでしょう。
計算と排卵検査薬を併用して排卵日(妊娠しやすい日)をより明確に
排卵検査薬は薬局やインターネット通販サイトで、簡単に手に入れることができます。排卵検査薬の陽性反応は完全には信頼できませんが、かなり正確なものだと思います。
しかし、月経周期が不規則な人にはあまり向きません。
排卵検査薬は12回分で3000円前後が相場です。
排卵日がつかめていない人は、何回も使用する必要があります。
排卵検査薬が陽性になった日の翌日が排卵日です。
排卵日の2日前が一番妊娠しやすい日です|しっかり計算しましょう
ここまで排卵日=(イコール)妊娠しやすい日と説明してきましたが、
「〝夫婦生活〟を行う」という点では、実は排卵日が一番妊娠しやすい日ではなく、2日前が一番妊娠しやすい日です。
その次に妊娠しやすい日は、排卵日の前日ですから、排卵検査薬が陽性になった日に夫婦生活に取り組むことが最も効率的です。
このことは、アメリカの生物統計学者、デビッド・ダンソン博士の実験でも明らかになっています。
参照:Dunson DB, Columbo B, Baird D, Changes with age in the level and duration of fertility in the menstrual cycle, Human Reproduction Vol 17,No 5 pp. 1399-1403,2002
まとめ:計算と検査薬を併用して排卵日を特定! 一番妊娠しやすい日は、排卵日の2日前
- 生理周期が28日の場合、経血が始まってから約14日前後に排卵が考えられます。
- 妊娠のチャンスは一周期に24時間だけ。
- 一番妊娠しやすいのは、排卵日の2日前。
赤ちゃんを授かるためには、排卵のタイミングを把握し、“夫婦生活”に取り組むことが大切です。
男性は特にこのような情報を持っていないでしょうから、カップルで学び、力を合わせて妊活に取り組みましょう。