ひょっとして、この記事を読んでいるあなたは、会社を辞めることを迷っているのではありませんか?
会社を辞めると失業保険があるというものの、調べてみると「失業保険だけでは少ない」と感じたのではありませんか?「生活のお金が足りなくて、アルバイトでもしようかな」と考えていませんか?
という疑問です。「アルバイトしたら失業保険がもらえなくなるのでは」という心配もありますよね。
大丈夫です。安心して下さい。
失業保険受給中でもアルバイトはできます。
ただし、ハローワークへの申告が必要。また、働き方によっては、失業保険が減額になったり支給停止になったりすることがあるので注意が必要です。
ちなみに、ハローワークに申告せずに働いたことが発覚すると、失業手当の3倍の額を返さなくてはならなくなることも……。
この記事では、失業保険をもらいながらアルバイトをする時の注意点をわかりやすく解説します。
失業保険を満額もらいながらアルバイトの収入が得られるなら、会社を辞めることも怖くないですよね。
失業保険受給中にぴったりのアルバイトの探し方も解説するので、ぜひ、最後までご覧ください。
ちなみにこの記事は実際にハローワークを訪ねて、情報を集めています。
失業保険をもらっていてもアルバイトしてOK|申告しなかったことがばれると不正受給
このステップのなかには、アルバイトOKの期間とアルバイトNGの期間があることを覚えておきましょう。
失業保険の基本手当を受け取るには、ハローワークが定める“失業状態”であることが大前提です。
会社を辞めただけでは、法律上、失業状態とは認められません。
ハローワークで求職の申し込みを行ない、再就職の意思を示しましょう。
求職の申し込みを行ってはじめて、失業状態と認められます。
求職申し込み前はアルバイトOK
会社を辞めて、求職申し込みを行うまでの間は、アルバイトOKです。
ハローワークへ申告する必要もありません。
待機期間中はアルバイトNG
ハローワークで求職の申込みを行い、必要書類を提出すると面接が行われます。
退職理由を判定されたのち、失業保険の受給資格が決定します。
この日を「受給資格決定日」といいますが、この日から7日間は待期期間となり、アルバイトをしてはいけません。
待期期間は「失業している」事実を確認する期間だからです。
待機期間にアルバイトしてしまうと、失業していないことになり、失業保険の基本手当の支給が先延ばしになります。
給付制限期間中はアルバイトOK
退職理由には「会社都合」と「自己都合」があります。
この記事を読んでくれているあなたをはじめ、多くの人が自己都合退職になるでしょう。
自己都合退職の場合は、7日間の待機期間に加えて、さらに3カ月間の給付制限期間という受給できない期間があります。
ちなみに、2020年10月に雇用保険法が改正され、2020年10月1日以降に自己都合で退職した場合、給付制限期間が「3カ月→2カ月」に大幅短縮されました。
この間はアルバイトOK。
ただし、働きすぎると失業保険が支給停止になるケースがあります。
また、ハローワークに必ず申告しましょう。
失業保険の基本手当の給付期間中はアルバイトOK
冒頭から説明している通りで、給付期間中はアルバイトOK。
もちろん、ハローワークへの申告が必要です。申告内容によって
- 支給停止
- 減額
- 先送り
のいずれかになります。
結論から言えば、「先送り」になる条件内でアルバイトをしましょう。
これについては、後で詳しく解説します。ここでは、アルバイトをしてはいけない期間があること、ハローワークへの申告が必要なことを覚えましょう。
アルバイト報酬が手渡しでも必ずばれる|失業保険の3倍を返還する罰も
また、申告していないことがバレた場合、基本手当の3倍を返還しなくてはならないので、リスクが大きすぎます。
失業保険受給中のアルバイトは税務署への申告でばれる
確かに給料が手渡しの場合、口座に記録は残りません。
しかし、アルバイト先が給与の支払いを税務署に申告することでばれます。
失業保険受給中のアルバイトは知り合いの密告でばれる
ハローワークによると、アルバイトがばれるきっかけの多くが「密告」だとか。
元同僚や知人などがハローワークに密告するそうです。
誰がみているかわかりません。
失業保険受給中にアルバイトをする注意点
失業保険受給中に、アルバイトをすると
- 支給停止
- 減額
- 先送り
のいずれかになります。
どのようなアルバイトや働き方をしなら、どのケースになるのかを、わかりやすく説明します。
支給停止になるケース
完全にアウトのケースが支給停止。
支給停止になるのは1週間の労働時間が20時間以上、そして雇用期間が31日以上の場合です。
働きすぎは、就職したとみなされて失業保険の支給が止まります。
そもそも、20時間以上、31日以上という基準は、雇用保険の加入基準なので、失業者ではなくなってしまう……という訳です。
減額になるケース
減額になるケースは、1日4時間未満の労働をした場合です。
労働時間の短いアルバイトをすると、「手伝い」として扱われ、失業保険が減額になってしまいます。
注意しましょう。
減額計算式は複雑なので説明は省きますが、絶望するレベルです。
1日4時間未満のアルバイトは、支給停止になるケースと同様に選ばない方がいいです。
先送りになるケース
最後に失業保険が先送りになるケース。
1日4時間以上働くと就職または就労という扱いになって、働いた日は失業保険が支給されずに先送りになります。
「先送り」とは、失業保険の受給の終了後をさしており、結果的には満額もらえるので損するわけではありません。
アルバイトをしながら失業保険を満額もらうコツ
アルバイトをしながら失業保険を満額もらうコツと書くと大袈裟かもしれませんが……。
失業保険受給期間のアルバイトは「先送り」になるパターンを選ぶのが一番得です。
働いた日の失業保険は、支給が遅れるといっても、結果的には満額もらえるわけです。
先送りになるパターンでアルバイトをするなら、短期・単発バイトが候補になります。
失業保険受給中のアルバイトは週20時間未満で1日4時間以上の短期バイトを選ぶのがベストです。
失業保険受給中のアルバイトをハローワークに申請する方法
ハローワークへの申請は、失業認定申告書を記入して失業認定日に提出します。
失業保険の基本手当の受給が始まると、原則4週間に1回、ハローワークへ行って失業の認定を受けます。
これに合わせて、アルバイトの申告ができます。
失業認定申告書の「失業の認定を受けようとする期間中に、就職・就労又は内職・手伝いをしましたか」という項目で、「した」にOをつけます。
続いて4時間以上アルバイトをした日に印をつけ、収入をいくらもらったかなどを記入します。
誤りのないように、職員のサポートを受けましょう。
失業保険を満額もらいたいあなたにぴったりのアルバイトを探す方法
失業保険を満額もらいたいあなたにぴったりのアルバイトを探す方法を紹介します。
説明してきたように、失業保険受給中は、短期・単発バイトがおすすめです。
- イベントスタッフ
- コールセンター
- データ入力
- 商品カウント
- チラシやティッシュの配布
- アプリの動作チェック
- 試験監督
- 交通量調査
- リゾートバイト
- 年賀状の仕分け
などですね。ただ、短期・単発バイトは人気があるので、早々に募集が締め切られます。
そこで求人アプリや求人サイトにあらかじめ登録しておきましょう。
求人アプリや求人サイトは、たくさんありますが、「マッハバイト」と「シェアフル」がおすすめです。
マッハバイト
最低でも5000円、最大で10000円……短期バイトでも出るところがすごい!
既払いや高収入の求人がたくさん載っている!!
fa-external-linkアルバイト情報サイト【マッハバイト】
マッハバイトは、求人に応募して採用が決まると、最大で1万円のお祝い金がもらえるとてもお得な求人サイトです。このお祝い金は「マッハボーナス」と呼ばれていて、すべての求人に最低でも5000円の保証がついているのが大きな特徴。
祝い金が出るサイトは他にもありますが、短期バイトは対象外…というケースが多いです。
しかし、マッハバイトは、採用されただけで、必ず給料とは別に、5000〜1万円がもらえます。
失業中の身には、神のような求人サイトです。
また、既払いや高収入のバイトが多いのも特徴で、検索システムも使いやすいです。
ぜひ、活用してみてください。
シェアフル
履歴書不要・面接なし。アプリで応募→採用通知→当日就業先に行くだけ!
事務系やイベントスタッフの案件が多い。
fa-external-linkスキマ時間で働くなら「シェアフル」
シェアフルは、短期・単発バイトを専門に扱う求人アプリです。
スキマ時間で仕事を探せるのが大きな特徴。あなたのスケジュールの空いてる日を、あらかじめ登録しておくと、あなたの近所で行われる仕事が自動的に紹介されます。
履歴書不要・面接なしというのも特徴。
採用された後は、当日に仕事先に行くだけでいいです。本当に手軽です。
働いたその日に給料が振り込まれるバイトもたくさん扱っています。
失業保険を満額もらいたいあなたにぴったりの単発バイトを簡単に見つけるのに、これ以上なく相性が良いので、ぜひインストールしておきましょう。
まとめ:失業保険をもらっていてもアルバイトはできる|「先送り」の条件を選ぶのがコツ
失業保険受給中でもアルバイトはできます。
不正は辞めましょう。正攻法でも「先送り」になる条件内なら失業保険を減らすことなく働けます。
失業保険受給中のアルバイトは
- 週20時間未満
- 1日4時間以上
- 短期バイト
を選ぶのがベストです。
失業保険を満額もらいながらアルバイトの収入が得られるなら、会社を辞めることも怖くないです。
あなたらしく働ける場所、不妊治療や子育てと両立できる職場は必ずあります。
一歩を踏み出しましょう。
おまけ:ばれることを気にしなくて良い失業保険受給中のアルバイト|不用品販売なら申告不要
不用品販売などで得た利益は「労働の対価」ではないため、失業手当の受給中でも申告は不要です。
また、治験のバイトなどは労働ではなく「ボランティア」になり申告が不要になるケースもあるそうなので、ハローワークに相談してみましょう。