【不妊治療】なぜ、年間休日110日の企業ではしんどいのか?

私が勤めている会社は、年間休日110日です。
不妊治療で授かった5つ年上の姉に「不妊治療を考えるなら条件の良い会社に転職するべき」と言われています。
110日の会社ではしんどいのでしょうか?

タイミング法や人工授精は排卵日を見ながら、体外授精や顕微授精は卵巣の反応を見ながら治療が行われるため、仕事や都合と無関係に受診しなければなりません。
急に「明日の朝1番で病院に来れる?」「場合によっては明後日も」などと言われることは、しょっちゅうです。
体外授精や顕微授精などは1ヶ月の半分以上通院にかかります。
それゆえに不妊治療と仕事の両立でたくさんの人が悩みを抱えており、たくさんの人が不妊退職を選んでいます。
あなたのお姉さまもきっと、苦労されたのだと思います。
一方で、年間休日130日以上という企業はもちろん、不妊治療休職制度が充実していたり、リモートワーク、フレックスタイムなど多様な働き方を認める企業も増えてきています。
この記事では「退職ではなく転職を考える」というテーマで質問者の悩みを掘り下げます。

年間休日120日以上の企業は29.3%|110日はやっぱり少ないのでしんどい


この記事は

  • 妊活をはじめる女性
  • 妊活をはじめた女性

に向けた内容ですが、ワークライフバランスを重視する人の参考になるはずです。

ワークライフバランス

仕事だけの生活に追われるのではなく、「趣味」「学習」「休暇」などを楽しんだり、「育児」「介護」に関わる時間を十分に確保することで、仕事と生活を充実させる生き方

あなたが勤めている企業は、あなたの仕事と生活を充実させる働き方ができるのか、考えてみてください。

ここからが本題

前置きが長くなりましたが、あなたは「年間休日110日」と聞いて、「多い」と思いますが? それとも「少ない」と思いますか?

厚生労働省の「平成31年就労条件総合調査」によると、労働者1人あたりの年間休日数の平均は114.7日、1企業あたりの平均は108.9日

年間休日120日以上の企業は全体の29.3%を占め、大企業や有料企業には130日以上というところも。

年間休日110日は決して多くない……というより少ないと言えます。

参照:厚生労働省

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年間休日が110日と少なめな職場では、希望通りの有給休暇を取得するのもしんどい

1年は52週です。
週に2日休むと「52週×2日=104日」。

「年間休日110日」の場合、週休の2日以外で取得できる休日は、祝日や年末年始、お盆を合わせてもたったの6日しかありません。
16日(2020年の場合)ある「国民の祝日」をすべて休むことは叶いません。

また、年間休日が110日と少なめな職場では、希望通りの有給休暇を取得するのは難しい傾向にあります。

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年間休日110日はしんどい? 130日と比較してみた

「年間休日110日」という会社に勤めているあなたは、「有給休暇が取りにくい」「3連休など夢のまた夢」という現状ではないでしょうか。
このような中で不妊治療を受けることは本当に大変です。

NPO法人Fineが5500人に行った調査では、41%が不妊退職を選んでいます。
厚生労働省の調査でも同様の結果が出ており、仕事と治療の両立が難しい理由に「通院回数の多さ」を挙げています。

一方で「年間休日130日」の場合、土日祝日をすべて休むことができ、さらに年末年始やお盆で7日休むことが可能です。
自分や家族のための時間を作ることも難しくありません。
不妊治療にも余裕を持って望めるはずです。

仕事を優先して不妊治療を先送りすると、どんどんと歳をとり、妊娠しにくくなります。

ワークライフバランスは不妊治療を終えたあとも、出産、育児、介護までずっと関わってきます。

年齢のことを考えて「自分は転職なんて無理」と思っているのであれば、考えを改めましょう。
いまや「大転職時代」と言われており、転職によってキャリアアップを叶えた人はたくさんいます。

我慢を重ねて「退職」を選ぶことにならないように、あなたの理想の働き方ができる企業を探してみましょう。

不妊治療が両立できる転職先を選ぶポイント

不妊治療やその後の将来と両立できる転職をかなえる際には、年間休日をはじめ、次のポイントにも着目しましょう。

  • ワーキングマザーが活躍している
  • 不妊治療休職制度が充実している
  • 多様な働き方を認めている

リモートワークやフレックスタイムを導入している企業は、不妊治療はもちろん、育児中も働きやすいです。

ただし、これらの情報は企業のホームページからだけでは掴みづらいです。
そのため、内情に詳しい「転職エージェント」を積極的に利用することをおすすめします。

 

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まとめ:年間休日110日の企業ではしんどい|不妊治療と仕事を両立しやすい環境は増えている

通院回数の多さから、不妊治療をはじめた女性の41%が不妊退職を選んでいます。

一方で、年間休日130日以上という企業はもちろん、不妊治療休職制度が充実していたり、リモートワーク、フレックスタイムなど多様な働き方を認める企業も増えてきています。

不妊治療と仕事を両立しやすい環境は増えてきています。

あなたの理想の働き方ができる企業を探してみましょう。

 

※オンラインコーチングサービスで一歩を踏み出そう
転職エージェントの活用もおすすめですが、一歩が踏み出せないのなら転職活動をオンラインでコーチングしてくれるサービスを使うのもありです。
カウンセリングやコーチング、ティーチング、コンサルティングといった手法を織り交ぜながらサポートしてくれます。

また、気の重い退職手続きを代行してくれるサービスもあるので、この機会にチェックしてみましょう。

会社や上司へ連絡不要!【退職代行ガーディアン】

 

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