母は「ブロッコリーを食べて妊娠した」と言っていますが…。
しかし、健康なカラダを作ることは、妊娠への近道であることに違いありませんし、その後の育児にも必要なことです。
胎児のカラダを作るのは、お母さんの食事ですから、カラダに良いものを取る習慣を付けましょう。
ブロッコリーは「葉酸」を豊富に含んだ食材で、赤ちゃんにも必要な栄養素。
妊活中は積極的に取っておきたいですね。
この記事では、葉酸を逃がさないブロッコリーの茹で方、夫婦でおいしく食べられるレシピを紹介します。
ブロッコリーに含まれる「葉酸」をはじめ、妊娠を目指す妊活・不妊治療中に意識してとりたい栄養素
妊活・不妊治療中に意識してとりたい栄養素はたくさんあります。
□葉酸
ビタミンB群の一種。胎児の脳の細胞を作り、神経障害を防ぐ。妊活の初期から積極的に摂ることを厚生労働省が推奨している。
含まれる食品…卵黄、レバー、大豆、ブロッコリー、小松菜、ほうれん草、グリーンアスパラガス、にんじん、ナッツ
□亜鉛
細胞の生成やカラダの発達に欠かせない成分。「セックスホルモン」とも呼ばれ、不足すると性ホルモンの活性にも影響が…。
含まれる食品…牡蠣、カニ、ホタテ、うなぎ、牛肉、レバー、パルメザンチーズ、ブロッコリー
□鉄
酵素を運び、カラダに栄養を行き渡らせることをサポートしている赤血球の主要成分。毎月の生理で大量に奪われ、不足しがち。妊娠すると血液量が増え、需要が増えるので、しっかり摂りたい。
含まれる食品…アサリ、レバー、ごま、ひじき、ほうれん草、モロヘイヤ、ブロッコリー
□カルシウム
胎児の骨や歯を成形する。母親の骨から摂られるので、しっかり摂っておくことが重要。年齢とともに吸収率が下がるので、しっかりと貯蔵を。自律神経の調整作用もあるので、イライラ解消のためにも不足しないように。
含まれる食品…チーズ、ヨーグルト、ひじき、小魚、ほうれん草、モロヘイヤ、ブロッコリー
□ビタミンE
卵子の質を高めて排卵を促し、精子の状態を改善するなど、妊娠力アップに活躍。細胞の老化を防ぎ、冷え性を改善する。
含まれる食材…アーモンド、レーズン、桜エビ、サーモン、ツナ、アボカド、ほうれん草、ブロッコリー
□ビタミンA
優れた抗酸化力で免疫力を高めるほか、子宮内膜を整える作用も。ただし、動物性の過剰摂取は胎児に影響するので注意を。
含まれる食材…にんじん、かぼちゃ、ブロッコリー、うなぎ
葉酸だけではない!ブロッコリーは妊活・妊娠に大切な複数の栄養素を含むスーパーフード 男性不妊にも効果を期待
葉酸が多く含まれているブロッコリーですが、亜鉛、カルシウム、鉄分、ビタミンA、ビタミンEといった上項で紹介した栄養素のほとんどが含まれています。
妊活に良いのはもちろん、骨粗鬆症や動脈硬化の予防、アンチエイジングなどでも注目されているまさに“スーパーフード”です。
男性不妊の改善にも効果が期待されます。
セクシー男優のしみけんさんも積極的に食べている注目の食材だといえば、納得する人も多いと思いのではないでしょうか?
妊活レシピ殿堂入り!?「たことブロッコリーのペペロンチーノ」の作り方 栄養素をたくさん摂れる茹で方がポイント
葉酸などの妊活栄養素を含んだブロッコリーと、亜鉛を豊富に含むたこを使った妊活カップルにうれしいメニューを紹介します。
「たことブロッコリーのペペロンチーノ」の材料(2人分)
- 茹でだこ…100㌘
- パスタ…180㌘
- オリーブオイル…大さじ2
- にんにく…10㌘
- 赤唐辛子(輪切り)…5切れ程度
- ブロッコリー…60㌘
- 塩…少々
- 黒こしょう…少々
「たことブロッコリーのペペロンチーノ」の作り方
1.ブロッコリーを熱湯で茹でます。時短を目的に小房に切ってから茹でる人が多いですが、妊活中はなるべく大きなまま茹でましょう。大きなままなら断面が少なく、うまみも、葉酸も逃げません。
沸騰した湯に入れたら、弱火にします。茹でる時間は2分が目安で、色が鮮やかになり、茎に透明感が出たら、引き上げるタイミングです。水にさらすと水っぽくなるので、必ずざるに上げて水気を取りながら冷ましましょう。
2.ブロッコリーの成分が溶け出した茹で汁に塩を加え、パスタを茹でます。茹で時間はパスタのパッケージに表記された通りにしましょう。茹で汁は大さじ2、取っておきます。
3.ブロッコリーを小房にします。花蕾に包丁を入れると花蕾が壊れてしまいます。茎に切り込みを入れ、そこから手で割くときれいに分かれます。茎を長く取ると形が崩れにくいので参考に。
4.茹でだこを、すりこ木などで叩きます。叩くことで身の繊維が壊れ、柔らかくなります。身がダラリとしたら、熱湯を回しかけ、食べやすい大きさに切ります。
5.プライパンにオリーブオイル、輪切りにしたにんにくと赤唐辛子を入れて、弱火にかけます。にんにくがキツネ色になり、香りが出たら、茹でだこ、ブロッコリーを加えて炒めます。
6.4に茹でたパスタと茹で汁を加えて和えます。塩、黒こしょうで味を調え、器に盛り付けます。
※せん切りにした青じそを散らしても美味しいです。
妊活中ならブロッコリーよりも栄養価が高い「ブロッコリースプラウト」にも注目を 葉酸もたっぷり含有
このところは「ブロッコリースプラウト」も注目を集めています。
ブロッコリーよりも栄養価が高く、ブロッコリーと同様に高い抗酸化作用をもつ成分が豊富に含まれます。
もちろん、葉酸もたっぷり。
ちなみに、卵子の老化を防ぐには抗酸化力をアップさせることが大事。
スーパーで見かけたら、ブロッコリースプラウトも試してみましょう。
まとめ:妊活中ならばブロッコリーは積極的に食べよう
妊活中ならば、ブロッコリーは積極的に食べましょう。
むしろ、妊娠しやすい体づくりに必要なたくさんの栄養素を含む、ブロッコリーを食べない手はありません。
おまけ:ブロッコリーで補いきれない栄養素は妊活サプリを活用しよう
カルシウムの吸収にはマグネシウムやビタミンDが必要なように、栄養素は他の栄養素と一緒に摂る方が、効率よくカラダに取り込めます。
食材の数をなるべく増やし、妊娠への近道となる健康なカラダを作りましょう。
一方で、葉酸の必要量をブロッコリーからのみで摂るには、およそ2個が必要です。
補いきれない栄養素はサプリメントを上手に活用しましょう。
おまけ2:たことブロッコリーのペペロンチーノのほかにもオススメの殿堂入り妊活レシピ
簡単に作れ、無理なく続けられる妊活レシピを厳選しました。