YouTubeトラブル対処法|フリー音源なのに著作権侵害(Content ID)を申し立てられた

私が、2021年に、最も力を入れている副業は「動画編集」です。
今のところ、YouTuberの動画編集代行がメイン。案件にもよりますが、相場は1本あたり5,000円程度、知名度が上がったYouTuberからは1万円程度もらっています。
編集した動画の再生回数が伸びるのは、我が事のようにうれしいものですね。

トラブルらしいトラブルもなく動画編集に明け暮れていたのですが、
突然、クライアントから

YouTubeから著作権侵害らしき通知が届いているのだけど……。
管理画面にも「第三者が所有するコンテンツが、含まれている可能性があります」と表示されてる。

という電話が……えっ?
著作権侵害と聞いて頭に浮かぶのは音楽。
しかし、動画に使用した音楽は、個人利用・商用利用が可能なMotion Array(モーションアレイ)の素材です。
正規の手続きを踏んでおり、YouTube(収益化もOK)での利用も認められています。
う〜ん……なぜ??

 よくよく聞くと「Content IDの申し立て」だと言います。

この記事を読んでくれているあなたは、めちゃくちゃ焦っているのではありませんか?
もしも、私と同じように、YouTubeでの利用が認められた楽曲を使った上でContent IDの申し立てを受けたのであれば、大丈夫です

Content IDの申し立ては、著作権侵害に対する「警告」ではないので、安心して下さい。
「他人が著作権を持っている素材が、あなたの動画に含まれているのが見つかりました」という「通知」です(電話を受けた時は、正直、冷や汗が半端なかったですが……)。

安心とはいえ、このままでは、収益化できないので、異議を申し立てなくてはいけません。

この記事では

  • 「Content ID」とは何か
  • 意義を申し立てる方法

について解説します。

Youtubeの「Content ID」の申し立てとは

自己紹介
この記事を書いている私は、妊活3年目の35歳のサラリーマンです。
私たち夫婦は高度生殖医療(ART)も視野に入れて取り組んでいます。1回の体外受精にはトータル30万円以上かかるのが一般的。顕微授精ともなれば、50万円を超えることも珍しくないです。国は2022年4月の保険適用開始を目指していますが、出産のタイムリミット(限界年齢)は待ってくれません。そして3割負担となっても不妊治療費用が高額であることは変わりません。
私たちは不妊治療費を工面するためにさまざまな副業に挑戦しています。

クライアントに会ってYouTubeの管理画面を確認|「著作権侵害の申し立て」という制限が

webライター
幸い、クライアントの事務所は、車で1時間程度の距離だったので、その日のうちに訪ねることに。
YouTubeの管理画面を確認させてもらうと、確かに私が編集した動画に「著作権侵害の申し立て」という制限が!

カーソルを動かしてみると……

著作権の申し立て

著作権の申し立てにより、動画は収益化の対象外となっています。
この指摘が誤りであると思われる場合は、詳細を確認のうえ異議申し立てを行ってください。異議申し立てが解決されるまで、収益はは別途で保留状態になります。

「著作権の申し立てにより、動画は収益化の対象外となっています」なんて言われたら誰でもパニックになります。
この指摘は誤りのはずなので、指示通りにまずは詳細を確認してみることに……。

この動画のContact IDに関する申し立てはチャンネルのステータスに影響しません。これは著作権侵害の警告ではありません。

著作権侵害の警告ではないんか〜い!
やっぱりというか当たり前です。
クライアントが撮影したオリジナル映像ですし、音楽はYouTube(収益化もOK)での利用も認められているMotion Arrayの素材。撮影時に不本意に録音されてしまった音楽は全て削除するなど、著作権侵害には最新の注意を払って編集していますから。
しかし、次の疑問が浮上。詳細欄にいきなり登場した「Contact ID」って何なんでしょう??

YouTubeの独自検知システム「Content ID」

「Content ID(コンテンツ・アイディー)」はYouTube独自のシステム。
YouTubeにアップロードされた映像が権利者の著作物を含んでいないかを検知するのだとか。
要するに、アップロードされた映像や音楽が「本来は誰が権利を持つものか」を判断するすごいシステムです。

検知された場合、コンテンツの権利者は「収益化」「追跡」「ミュート」「ブロック」ができます。
動画の再生を許可する代わりに「投稿したユーザーと収益を分配」「音声をミュート」といった感じ。

さて、今回、「Content ID」で検知されたということは、私が編集した動画に、権利者の著作物が入っていたということ。
詳細を読み進めると、著作権者の情報が明記してありました。

Motion Arrayのダウンロード履歴から使用した楽曲を調べると……

同じ名前。
やっぱり、Motion Arrayの音楽が検知されたようです。
しかし、先述の通り、YouTubeの利用も認められているはずですし、これまで検知されたことなんてなかったのですが……。

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Motion Array(モーションアレイ)の著作権やライセンスを再確認|YouTube「Content ID」についても説明あり

(引用:motionarray

クライアントと一緒に、Motion Arrayの著作権やライセンスを再確認してみることにします。

ちなみに、Motion Arrayとは、一定額を支払えば、メジャー動画編集ソフトのテンプレートやプリセット、音楽や効果音、映像素材などを無制限でダウンロードできる「神サイト」です。
初心者の私が、映像編集を副業にできているのは、このサイトがあるからと言っても過言ではありません。

現時点での素材の総数は約60万点。毎月、1万8000点もの新しい素材が追加されます。
テンプレートやプリセットの豊富さが注目されがちですが、音楽や効果音も「Artlist」などの専門サイトに負けていません。日本語非対応なので敬遠する人もいますが「DeepL」などの優秀な翻訳アプリを併用すれば、問題ありません。

そして

 基本的にMotion Arrayの素材は個人利用および商用利用が可能です。
例として以下のような用途は認められています。

  • 動画広告
  • SNS
  • YouTube(収益化OK)
  • テレビ
  • 映画
  • ライブイベント

公式ページにも、わかりやすくアナウンスされています。

(引用:motionarray

YouTubeでの使用に問題がないことを確認した上で、もう一度、使用した音楽の詳細を見てみると、右下に「YouTube Content ID」の表記があるではありませんか!

「View More Details(詳細を見る)」をクリックしてみると……


投稿者は、このトラックを著作権管理ソフトウェアとYouTube Content IDに登録することを選択しました。これにより、不正な使用やライセンスされていない使用から守ることができます。

Motion Arrayの有料会員の方は、このトラックをプロジェクトで使用するために必要なライセンスを取得することができます。

YouTube Content IDトラックを簡単に扱う方法、チャンネルをホワイトリストに登録する方法、受けたクレームを解決する方法については、以下のヘルプセンターの記事をご参照ください。

なるほど!
さらにヘルプセンターの記事には

Motion Arrayから適切にライセンスを受けた楽曲について、YouTubeからクレームを受けた場合は、問題なくクレームを除去することができます。

とあり、一安心。
Motion Arrayの音楽や効果音の中には、Content IDに登録したモノとしていないモノがあり、これまでは、たまたま、登録していない音楽を選んでいたという訳です。

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Youtubeの「Content ID」の申し立てに異議|やり方とコツを解説


クレームを取り下げてもらうには、YouTubeアカウントの著作権ページにアクセスして、異議申し立てを行います。
先ほどの詳細画面の操作を選択からもアクセスできます。

Youtube「Content ID」のクレームを取り下げてもらう手順①

「異議申し立ては上記のいずれの理由にも基づいていません。それでも、このContent IDの申し立てに対して異議申し立てを行います。」にチェックを入れ(違和感のある日本語はあるあるですね)、次へをクリックします。

Youtube「Content ID」のクレームを取り下げてもらう手順②

「ライセンス」にチェックを入れ、次へをクリックします。

Youtube「Content ID」のクレームを取り下げてもらう手順③

「著作権者からコンテンツの使用許可を得ています。」にチェックを入れ、次へをクリックします。

Youtube「Content ID」のクレームを取り下げてもらう手順④

理由の説明欄に以下の文章を入力します。

I am paying member of MotionArray.com and I have the rights to use this track on my YouTube video.
私はMotionArray.comの有料会員であり、この楽曲を私のYouTube動画で使用する権利を持っています。

MotionArrayから音楽をダウンロードした際に受け取ったライセンスもコピー&ペーストしましょう。
ライセンスはユーザーメニューのダウンロード履歴からも確認できます。

ほとんどのクレームは24時間から72時間以内にクレームを取り下げてもらえ、登録メールアドレスに通知が届きます。

私の場合、翌日には解決しました。

YouTubeの「著作権侵害による削除通知」と「Content IDの申し立て」の違い

「Content ID」の申し立てと「著作権侵害による削除通知」は異なります。

著作権侵害による削除通知を3カ月以内に3回受けると、アカウントに関連付けられている全てのチャンネルが停止されます。
YouTuberの動画編集を代行する場合は、著作権侵害に最新の注意を払いましょう。

まとめ:Youtubeの「Content ID」の申し立てを受けた時の解決策

Motion Arrayの音楽を使用してYouTubeからクレームを受けたらまず、楽曲がコンテンツIDに登録されていることを確認しましょう。ユーザーメニューのダウンロード履歴から使用している音楽の詳細にアクセスすると、コンテンツIDの登録情報を確認することができます。
コンテンツIDに登録されていない場合はMotion Arrayのサポートに連絡しましょう。

トラックがContent IDに登録されている場合はYouTubeアカウントの異議申し立てのページにアクセスして、異議申し立てを行います。

3日以内には解決されます。

Motion Array以外のサイトから楽曲を使用している場合は、それぞれのサイトで確認しましょう。
ざっと目を通しましたが、今回と同じような対応策のようです。

おまけ:YouTubeからの「Content ID」申し立てが煩わしければ、絞り込み機能を活用しよう

YouTubeからの「Content ID」申し立てが煩わしければ、「登録されている音楽を使わない」のも選択肢です。
Motion Arrayの絞り込み機能を使って、Content IDに登録されている素材を簡単に除外することができます。

数は少ないですが、「P.R.O. Registered Track」と表記された音楽にも注意。
商用目的で利用する場合は使用料が別途発生する可能性があり、絞り込み機能を使って除外することをおすすめします。

おまけ2:ネットで見つけたYoutubeの「Content ID」のおすすめ記事

ネットで見つけた間違いだらけのYouTube Content IDに関する情報を訂正してみる

 

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