
不妊治療費を工面するために、副業を考える方は少なくありません。
私が取り組んでいた副業の一つが、動画編集でした。
YouTuberの動画編集代行が中心で、案件にもよりますが、1本あたり数千円から1万円ほどの編集料をいただくこともありました。
自分が編集した動画の再生回数が伸びるのは、我が事のようにうれしいものです。
ところがある日、クライアントから突然、こんな連絡がありました。

管理画面にも「第三者が所有するコンテンツが含まれている可能性があります」と表示されている。
著作権侵害と聞いて、真っ先に頭に浮かんだのは音楽でした。
しかし、動画に使用した音楽は、個人利用・商用利用が可能な素材サービスであるMotion Array(モーションアレイ)からダウンロードしたものです。
YouTubeでの利用も認められている楽曲を、正規の手続きで使用していました。
「なぜ?」
かなり焦りました。
よく確認してみると、それはContent IDの申し立てでした。
結論から言うと、Content IDの申し立ては、必ずしも著作権侵害の警告ではありません。
ただし、動画の収益化が制限されたり、広告収益が一時的に保留されたりすることがあります。
正しくライセンスを持っている場合は、ライセンス情報を確認したうえで、YouTube Studioから異議申し立てを行います。
- YouTubeからContent IDの申し立てが来て焦っている
- フリー音源を使ったのに著作権の申し立てが表示された
- Motion Arrayの楽曲でContent IDが出た
- Content IDと著作権侵害の警告の違いを知りたい
- 動画編集の副業でクライアント案件を扱っている
この記事では、動画編集の副業中にYouTubeのContent ID申し立てを受けた体験をもとに、確認すべきこと、異議申し立ての流れ、クライアント案件で注意したいポイントを整理します。
妊活フォーラム編集部
妊活・不妊治療に向き合う夫婦の「仕事」「お金」「夫婦関係」「男性妊活」の悩みを、当事者目線で整理しています。この記事では、不妊治療費を工面するために動画編集の副業に取り組んだ体験をもとに、YouTubeのContent ID申し立てへの対応をまとめています。
- YouTubeのContent ID申し立ては著作権侵害の警告とは違う
- Content IDとは?YouTube独自の著作権管理システム
- フリー音源でもContent ID申し立てが来る理由
- Motion ArrayのライセンスとContent ID登録を確認する
- Content ID申し立てを受けたときの確認手順
- YouTubeでContent ID申し立てに異議を申し立てる流れ
- Content ID申し立てと著作権侵害による削除通知の違い
- クライアント案件でContent ID申し立てを受けたときの注意点
- Content ID申し立てを避けるための予防策
- よくある質問
- まとめ:フリー音源でもContent ID申し立ては起こる。焦らずライセンスを確認しよう
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YouTubeのContent ID申し立ては著作権侵害の警告とは違う
クライアントから連絡を受けたとき、私はすぐに事務所へ向かいました。
クライアントのYouTube Studioを確認すると、私が編集した動画に「著作権の申し立て」という制限が表示されていました。

カーソルを合わせると、次のような案内が表示されました。
著作権の申し立てにより、動画は収益化の対象外となっています。
この指摘が誤りであると思われる場合は、詳細を確認のうえ異議申し立てを行ってください。異議申し立てが解決されるまで、収益は別途で保留状態になります。
「著作権の申し立てにより、動画は収益化の対象外」と表示されると、かなり不安になります。
しかし、詳細を確認すると、次のような説明も表示されていました。

この動画のContent IDに関する申し立ては、チャンネルのステータスに影響しません。これは著作権侵害の警告ではありません。
ここで少し安心しました。
Content IDの申し立ては、著作権侵害による削除通知や著作権侵害の警告とは別物です。
もちろん、軽く見てよいわけではありません。
収益化が制限されたり、動画の一部がミュートされたり、国によっては視聴できなくなったりする場合があります。
ただし、正しくライセンスを取得している素材であれば、慌てずに状況を確認し、必要に応じて異議申し立てを行います。
Content IDとは?YouTube独自の著作権管理システム
Content IDは、YouTube独自の著作権管理システムです。
YouTubeにアップロードされた動画の映像や音声を、権利者が登録したコンテンツのデータベースと照合します。
一致するコンテンツが見つかると、動画に対してContent IDの申し立てが行われることがあります。
Content IDで一致が検出された場合、権利者は動画に対して次のような対応を選ぶことがあります。
- 動画を収益化する
- 動画の収益を権利者側に振り向ける
- 動画の視聴状況を追跡する
- 動画の一部または全部をブロックする
- 音声をミュートする
つまり、Content IDの申し立ては「あなたが必ず違反した」という意味ではありません。
「この動画には、第三者が権利を持つ可能性のあるコンテンツが含まれている」と自動的に検知された状態です。
正しくライセンスを持っている場合は、その情報をもとに異議申し立てを行うことができます。
フリー音源でもContent ID申し立てが来る理由
今回使用していた音楽は、Motion Arrayからダウンロードした素材でした。
Motion Arrayは、動画編集テンプレート、音楽、効果音、映像素材などを利用できる素材サービスです。
動画編集の副業をする人にとって便利なサービスですが、楽曲ごとのライセンスやContent ID登録の有無は必ず確認する必要があります。
ここで重要なのは、ロイヤリティフリー音源や商用利用可能な音源でも、Content IDに登録されている場合があるということです。
つまり、利用規約上はYouTubeで使える音楽であっても、その楽曲がContent IDに登録されていれば、アップロード時に自動検知されることがあります。
これは必ずしも不正利用を意味するわけではありません。
権利者側が、無断利用やライセンスなしの利用を防ぐために、楽曲をContent IDに登録している場合があるからです。
正しくライセンスを持っていれば、ライセンス情報を添えて異議申し立てを行う流れになります。
Motion ArrayのライセンスとContent ID登録を確認する
クライアントと一緒に、Motion Arrayのライセンスと使用楽曲の情報を確認しました。
まず、Motion Arrayのダウンロード履歴から、動画に使った楽曲を探します。

YouTube Studioで表示された権利者名と、Motion Arrayで確認した楽曲情報が一致していました。
つまり、Content IDで検知されたのは、やはりMotion Arrayからダウンロードした音楽でした。
次に、使用した音楽の詳細ページを確認します。

楽曲の詳細を見ると、YouTube Content IDに関する表示がありました。
詳細を確認すると、投稿者がそのトラックを著作権管理ソフトウェアやYouTube Content IDに登録していること、Motion Arrayの有料会員は必要なライセンスを取得できること、クレームを解決する方法が案内されていました。
ここで分かったのは、Motion Arrayの音楽や効果音には、Content IDに登録されているものと、登録されていないものがあるということです。
これまでは、たまたまContent IDに登録されていない音楽を使っていただけでした。
Content ID申し立てを受けたときの確認手順
YouTubeでContent IDの申し立てを受けたら、まずは慌てずに次の順番で確認しましょう。
1. YouTube Studioで申し立て内容を確認する
YouTube Studioの「コンテンツ」または「著作権」関連の画面から、申し立てが付いている動画を確認します。
どの部分が検知されたのか、どの権利者から申し立てが来ているのか、動画にどのような制限がかかっているのかを確認しましょう。
- 申し立て対象の動画
- 検知された楽曲やコンテンツ名
- 権利者名
- 収益化への影響
- ブロックやミュートの有無
2. 使用した素材の入手元を確認する
次に、その動画で使った音楽や効果音の入手元を確認します。
Motion Array、Artlist、Epidemic Sound、Audiostock、YouTubeオーディオライブラリなど、素材を取得したサービスを確認しましょう。
クライアント案件の場合は、編集者だけでなく、クライアントが後から差し替えた素材がないかも確認が必要です。
3. ライセンス情報を確認する
素材サイトのダウンロード履歴やライセンス証明を確認します。
必要であれば、ライセンス文、ダウンロード日時、使用した楽曲名、契約中のアカウント情報などを控えておきます。
異議申し立てでは、使用許可を得ていることを説明する必要があります。
4. Content ID登録の有無を確認する
素材サイトによっては、楽曲がContent IDに登録されているかどうかを表示している場合があります。
Motion Arrayの場合も、楽曲詳細ページでYouTube Content IDに関する情報を確認できることがあります。
登録されている楽曲を使う場合は、Content IDの申し立てが表示される可能性を事前に理解しておくと安心です。
YouTubeでContent ID申し立てに異議を申し立てる流れ
正しくライセンスを持っていることが確認できたら、YouTube Studioから異議申し立てを行います。
画面や文言は変更されることがありますが、大まかな流れは次の通りです。
1. 対象動画の詳細画面を開く
YouTube Studioで、Content IDの申し立てが表示されている動画を開きます。
「著作権」や「制限」の項目から詳細を確認します。

2. 操作を選択して異議申し立てに進む
申し立て内容の詳細画面から、「操作を選択」などのメニューを開き、異議申し立ての手続きに進みます。
異議申し立ては、権利に関わる手続きです。
本当に使用許可があるか、ライセンスを持っているかを確認してから行いましょう。
3. 理由として「ライセンス」を選ぶ
自分が著作権者から使用許可を得ている、または素材サービスのライセンスに基づいて使用している場合は、「ライセンス」など、該当する理由を選びます。

画面の案内をよく読み、虚偽の申告にならないように注意してください。
4. 使用許可があることを説明する
理由の説明欄には、使用した楽曲のライセンスがあることを簡潔に書きます。
Motion Arrayの楽曲を使用している場合は、以下のような英文をベースにできます。
I am a paying member of MotionArray.com and I have the rights to use this track in my YouTube video.
私はMotionArray.comの有料会員であり、この楽曲を私のYouTube動画で使用する権利を持っています。
必要に応じて、Motion Arrayから発行されたライセンス情報、楽曲名、ダウンロード履歴の情報なども追記します。
英文は短くても構いません。
重要なのは、どのサービスから、どのライセンスに基づいて、どの楽曲を使用しているのかが分かることです。
5. 送信後は結果を待つ
異議申し立てを送信したら、申し立て者の対応を待ちます。
私の場合は翌日に解決しました。
ただし、必ずすぐに解決するとは限りません。
YouTubeの仕組み上、申し立て者の対応には時間がかかる場合があります。
すぐに結果が出なくても、慌てずにYouTube Studioや登録メールを確認しましょう。
Content ID申し立てと著作権侵害による削除通知の違い
動画編集の副業をするなら、Content IDの申し立てと、著作権侵害による削除通知の違いは必ず理解しておきたいところです。
両方とも「著作権」に関係しますが、意味は違います。
Content IDの申し立て
YouTubeの自動検知システムによって、第三者のコンテンツが含まれている可能性があると判断された状態。著作権侵害の警告とは限りません。
著作権侵害による削除通知
著作権者から正式な削除リクエストが送られた状態。著作権侵害の警告につながる場合があります。
Content IDの申し立ては、チャンネルのステータスに影響しない場合があります。
一方で、著作権侵害による削除通知は、チャンネル運営に大きな影響を与える可能性があります。
動画編集を代行する場合は、音楽、効果音、画像、映像素材、フォント、テレビやラジオの音声などに細心の注意を払いましょう。
クライアント案件でContent ID申し立てを受けたときの注意点
自分のチャンネルであれば、自分で確認して対応できます。
しかし、動画編集代行では、クライアントのチャンネルに影響が出ます。
そのため、対応の仕方には注意が必要です。
まずは落ち着いて状況を説明する
クライアントは「著作権侵害」と聞くだけで不安になります。
まずは、Content IDの申し立ては必ずしも著作権侵害の警告ではないことを説明しましょう。
ただし、軽く扱うのではなく、使用素材とライセンスを確認して対応することを伝えます。
使用した素材の一覧を出せるようにしておく
クライアント案件では、使用した素材の管理がとても重要です。
後からContent IDの申し立てが来たときに、どの素材をどこから使ったのか分からないと対応に時間がかかります。
- 使用した楽曲名
- 素材サイト名
- ダウンロード日
- ライセンス情報
- プロジェクト名
- クライアント名
簡単なスプレッドシートやメモでもよいので、案件ごとに残しておくと安心です。
勝手に異議申し立てしない
クライアントのチャンネルに表示された申し立てに対して、編集者が勝手に異議申し立てを進めるのは避けた方がよいです。
チャンネル所有者であるクライアントに状況を説明し、ライセンス情報を共有したうえで、対応方針を確認しましょう。
場合によっては、クライアント側で手続きする必要があります。
Content ID申し立てを避けるための予防策
Content IDの申し立ては、正しくライセンスを持っていても表示されることがあります。
完全に避けることは難しい場合もありますが、事前にできる対策はあります。
Content ID登録の有無を確認する
素材サイトによっては、楽曲がContent IDに登録されているかどうかを表示しています。
Motion Arrayでも、楽曲詳細ページにYouTube Content IDの情報が表示されている場合があります。
クライアント案件で申し立て対応を避けたい場合は、Content IDに登録されていない楽曲を選ぶのも一つの方法です。
P.R.O. Registered Trackにも注意する
楽曲によっては、P.R.O. Registered Trackなどの表示がある場合があります。
商用利用や放送利用などで、追加の確認が必要になることがあります。
YouTubeだけでなく、テレビ、広告、イベント、店舗利用など、用途が広がる場合は特に注意しましょう。
素材サイトの利用規約を定期的に確認する
素材サイトの利用規約やライセンス条件は、変更されることがあります。
以前は問題なかった使い方でも、現在の条件では確認が必要な場合があります。
動画編集を副業にするなら、素材サイトのライセンスページやヘルプページを定期的に確認しましょう。
クライアントに事前説明しておく
Content IDに登録された音源を使う場合は、正しいライセンスがあってもYouTube上で申し立てが表示される可能性があります。
クライアント案件では、事前に説明しておくとトラブルを減らせます。
今回使用する音楽は、商用利用可能な素材サイトから正規に取得しています。楽曲によってはYouTubeのContent IDに登録されているため、アップロード後に申し立てが表示される場合があります。その場合は、ライセンス情報をもとに異議申し立てを行うことで解決できることがあります。
この一言があるだけで、申し立てが来たときの不安を減らせます。
よくある質問
Content IDの申し立ては著作権侵害ですか?
必ずしも著作権侵害という意味ではありません。YouTubeの自動検知システムが、第三者のコンテンツと一致する可能性を検出した状態です。正しくライセンスを持っている場合は、異議申し立てできることがあります。
Content IDの申し立てが来るとチャンネルは停止されますか?
Content IDの申し立てだけで、すぐにチャンネルが停止されるとは限りません。著作権侵害による削除通知や著作権侵害の警告とは別物です。ただし、収益化や動画の表示に影響する場合があるため、放置せず内容を確認しましょう。
フリー音源なのにContent IDが来るのはなぜですか?
フリー音源やロイヤリティフリー音源でも、権利者がYouTubeのContent IDに登録している場合があります。これは無断利用を防ぐための仕組みで、正しくライセンスを持っていれば、ライセンス情報をもとに異議申し立てできることがあります。
Motion Arrayの音楽でContent ID申し立てが来たらどうすればいいですか?
まず、使用した楽曲のダウンロード履歴とライセンス情報を確認しましょう。楽曲がContent IDに登録されているか確認し、正しくライセンスを持っている場合は、YouTube Studioから「ライセンス」を理由に異議申し立てを行います。
異議申し立ては何日で解決しますか?
私の場合は翌日に解決しましたが、必ず同じ期間で解決するとは限りません。申し立て者の対応には時間がかかることがあります。すぐに解決しなくても、YouTube Studioや登録メールを確認しながら待ちましょう。
動画編集の副業で一番気をつけるべきことは何ですか?
使用素材のライセンス管理です。音楽、効果音、画像、映像素材、フォントなど、どこから取得し、どのライセンスで使っているのかを案件ごとに記録しておきましょう。トラブル時にすぐ説明できる状態にしておくことが大切です。
まとめ:フリー音源でもContent ID申し立ては起こる。焦らずライセンスを確認しよう
動画編集の副業で、YouTubeのContent ID申し立てを受けるとかなり焦ります。
特にクライアント案件では、自分だけでなく相手のチャンネルにも影響するため、不安が大きくなります。
しかし、Content IDの申し立ては、必ずしも著作権侵害の警告ではありません。
フリー音源やロイヤリティフリー音源であっても、楽曲がContent IDに登録されている場合は、申し立てが表示されることがあります。
- Content ID申し立ては著作権侵害の警告とは限らない
- まずYouTube Studioで詳細を確認する
- 使用した素材の入手元を確認する
- ライセンス情報を確認する
- 正しく使用している場合は異議申し立てを検討する
- クライアント案件では勝手に対応せず説明する
- 案件ごとに素材とライセンスを記録しておく
動画編集の副業では、編集スキルだけでなく、素材の権利やライセンスを理解することも大切です。
トラブルが起きたときに慌てないよう、普段から使用素材の管理をしておきましょう。
妊活フォーラム編集部
妊活フォーラムは、不妊治療や妊活に取り組む方が、仕事・お金・夫婦関係・男性妊活の悩みを一人で抱え込まないための情報を発信しています。
この記事では、不妊治療費を工面するために取り組んだ副業体験をもとに、動画編集で起こりやすいYouTubeのContent ID申し立てへの対処法を整理しました。
著作権やライセンスの判断に不安がある場合は、各サービスの公式ヘルプや専門家に確認してください。
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