しかし、心配は要りません。
こまめに取り替えれば、漏れはほとんど気になりません。
この記事では、布ナプキンの使用のコツを紹介します。
布ナプキンの漏れについて解説する前に……知っておいてほしいこと
経血からカラダのコンディションをつかむ
女性のカラダの中には、赤ちゃんを育てる“部屋”があり、毎月、ふかふかのベットを準備します。
赤ちゃんが訪れなかった時は、ベットを壊して、新しいベットを作り直します。
この赤ちゃんを育てる部屋が「子宮」で、赤ちゃんのために準備するベットが「子宮内膜」。
そして、要らなくなった子宮内膜がはがれ落ちて、血液といっしょに排出されるのが「経血」です。
子宮内膜はカラダの中では、かたまりの状態ですが、酵素を分泌してサラサラの液体にし、体外へ排出します。
経血は、たまにドロっとしたかたまりが出てくることがあります。
これは、はがれ落ちた子宮内膜が多すぎて、酵素の処理が追い付いていないからですが、たまに混じる程度であれば特に問題はありません。むしろ、子宮内膜がきちんと成熟して排出されていることを意味します。
ただし、月経期間中にほぼ毎日、多量の血の塊やドロドロした経血が排出される場合は、過多月経の可能性があります。
早めに婦人科を受診するようにしましょう。
月経の日数や量には個人差がありますが、正常とされる目安は次の通りです。
- 月経周期日数:25~38日
- 出血持続日数:3日~7日
- 1回の経血量:20~140ml
次のような場合は、卵巣の働きが悪くなっていたり、子宮内膜に問題がある可能性があります。婦人科を受診するようにしましょう。
- 生理がひと月に何回もある
- 生理の日が1週間以上続く
- ナプキンが1時間もたない
- 夜用のナプキンを使用しても途中交換しないといけないほど多い
- 少なすぎる
正常の範囲内の経血であれば、布ナプキンにさっそくチャレンジしてみましょう。
妊活に布ナプキンを試してみたいけど漏れないか不安……まずは併用で
初めて布ナプキンを使うときに、多くの女性が心配するのが「漏れ」です。
結論から言えば、紙ナプキンと同様に、きちんと定期的に変えれば、漏れはほとんど気になりません。
不安な場合は、布ナプキンと紙ナプキンを併用するところからはじめてみてはどうでしょうか。
経血の量の多い日は紙ナプキン、経血の量が少なくなってきたら布ナプキンを試しましょう。
それでも不安な場合は、紙ナプキンの上に布ナプキンを重ねて使ってみましょう。
布ナプキンは交換頻度の目安を守って漏れ知らず
布ナプキンも紙ナプキンと同じように汚れたら交換します。
個人差がありますが、ふつうの日は2~3時間ごと、量が多い日は吸収力に優れた厚みのある布ナプキンを使い1~2時間ごとに交換します。
布ナプキンに使われているコットンは吸収力が高い繊維ですが、経血の量が多い日に交換もせず長時間使い続けると、紙ナプキンと同様に漏れの原因となります。
経血の量が多い日は、厚みのある布ナプキンを使い、こまめに交換すれば、漏れの心配はほとんどありません。
また、布ナプキンは通気性がよいので蒸れにくいのですが、長時間使い続けると雑菌が発生しやすくなり、ニオイの原因になる場合があるので清潔に保ちましょう。
交換した布ナプキンは、ジッパー付きのビニール袋に入れさらに巾着などに入れて持ち帰ります。
乾燥すると経血が落ちにくくなるので、ビニール袋に入れる際は空気を抜くのがポイントです。
また、血液の汚れは時間が経つと落ちにくくなるので、スプレーボトルに布ナプキン用洗剤をに入れたものを準備しておいて、ビニール袋に入れる前にひと吹きすると、汚れ落ちがよくなります。
使い終わった布ナプキンは、ほぼ無臭で、持ち歩くときも気になりません。
量の多い日の外出時の裏技
先述の通り、経血の量が多い日には、どろっとしたかたまりが出てくることがあります。
かたまりのついた布ナプキンを持ち帰って洗うことに抵抗がある場合は、次の裏技を試してみてください。
使わなくなった布の活用しましょう。
タオルなどがあればナプキンサイズに切りとっておき、布ナプキンの上にのせて使い捨てにします。
流せるティッシュを活用しましょう。
布ナプキン上に厚めにのせて使います。トイレに流せるので便利です。
新品の布ナプキンは水洗いし吸収力を高めましょう
新品の布ナプキンは、まず最初に使い始める前に水洗いをします。
コットンに天然の油分が含まれているため、水をはじいてしまうからです。
一度洗って油分を落とすことで、吸収力がアップして、漏れの心配も減り、肌触りもよくなります。
予洗は洗濯機の標準で行い、すすいで脱水した後、乾かします。
洗濯用洗剤は、柔軟剤が入っていると布ナプキンの吸収力が落ちる場合があるので、できれば柔軟剤の入っていないないタイプを選びましょう。
布ナプキンがズレて漏れないか心配……フィット感のあるショーツを履こう
布ナプキンがズレて漏れるのでは……と心配なら、フィット感のある生理用のサニタリーショーツやクロッチ(股部分)が広めのショーツを履きましょう。
布ナプキンが固定され、ズレにくいので安心です。
レギンスやタイツなどを履くとさらにズレにくくなります。
ただし、ボクサー型ショーツはクロッチ部分が広すぎて布ナプキンを留めにくくなるのでおすすめしません。
まとめ
不安な場合は、布ナプキンと紙ナプキンを併用するところからはじめてみましょう。