30代・40代の妊娠確率を知った夜|学校では教えてくれなかった現実【男♂40代の不妊治療ブログ vol.2】

この記事は、40代で結婚した夫婦が、妊活と不妊治療に向き合い始めたころの体験談です。

連載第2回となる今回は、私が初めて「年齢と妊娠の確率」について調べた夜の記録です。

当時の気持ちをもとに書いているため、現在の医療制度や治療内容とは異なる部分があります。

医療的な判断ではなく、ひとつの夫婦の記録として読んでいただければ幸いです。

この記事を書いた人

妊活フォーラム編集部

40代で結婚した夫婦の妊活・不妊治療の体験をもとに、男性目線で感じたこと、知らなかったこと、夫婦で向き合う中で考えたことを記録しています。

医療的な診断や治療方針ではなく、当事者としての体験談です。体調や治療方針に不安がある場合は、医師や専門機関にご相談ください。

20代でも妊娠は当たり前ではないと知った

泣き疲れた妻の寝顔を見ながら、私は検索窓に「子供を授かる方法」と打ち込みました。

多くの人が不妊に悩んでいる現実が、星の数の文字となって画面を流れていきました。

その夜、私は初めて「妊活」という言葉を知りました。

そして同時に、これまで自分がどれほど妊娠について無知だったのかを思い知らされました。

若いころの私は、「避妊しなければ妊娠するものだ」と、どこかで単純に考えていました。

学校では、望まない妊娠を避けるための知識を教わりました。

もちろん、それはとても大切なことです。

しかし一方で、年齢と妊娠の関係や、妊娠がどれほど繊細な過程なのかを、私はほとんど知りませんでした。

妊娠しやすい年齢であっても、1周期で必ず妊娠するわけではありません。

排卵、精子、卵管、子宮、タイミング、体調。

いくつもの条件が重なって、ようやく妊娠に近づきます。

私はそれまで、赤ちゃんを授かることを、どこか当たり前のように考えていました。

でも実際には、赤ちゃんを授かることは簡単ではありません。

だからこそ「妊活」という言葉があり、多くの夫婦やカップルが悩んでいるのだと、胸が痛くなりました。

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年齢とともに妊娠しやすさは変わっていく

私はさらに、年齢と妊娠の関係について調べました。

そこで初めて、女性の妊娠しやすさは年齢とともに変化していくことを知りました。

20代から30代前半、30代後半、40代。

年齢が上がるにつれて、妊娠しやすさは少しずつ変わっていきます。

特に35歳を過ぎるころから、妊娠のしやすさが変化するという情報に何度も出会いました。

40歳を過ぎると、自然妊娠のしやすさはさらに下がり、流産のリスクも高くなるとされています。

ただし、妊娠の可能性は年齢だけで決まるわけではありません。

卵巣機能、卵管の状態、子宮の状態、精子の状態、持病、生活習慣、治療内容など、さまざまな要素が関わります。

それでも、年齢が大きな要素であることは間違いありません。

私は、その現実をほとんど知らないまま、40代で結婚していました。

妻は、もっと早くからその重みを感じていたのだと思います。

でも私は、妻が何に焦り、何に泣いていたのかを、本当の意味で分かっていませんでした。

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40代夫婦という現実が、急に重くのしかかった

私たち夫婦は、いわゆる晩婚でした。

40歳を過ぎて結婚し、そこから夫婦としての生活を始めました。

私は、二人でいられるだけで十分に幸せだと思っていました。

子どもを授かることまで望むのは、欲張りなのかもしれないとも思っていました。

でも、妻は違いました。

妻は、私が思っていた以上に、母になることを望んでいました。

そして、生理が来るたびに、その可能性が遠ざかっていくように感じていました。

私はその気持ちに、気づいていませんでした。

年齢と妊娠の現実を調べれば調べるほど、胸が苦しくなりました。

「なぜ、もっと早く知らなかったのか」

「なぜ、妻にきちんと聞かなかったのか」

「なぜ、妊娠は当たり前だと思っていたのか」

無知な自分への怒りと、40代夫婦という現実への焦りが、暗い闇から襲ってくるようでした。

学校では教わらなかった現実が、そこにあった

私は、これまでの自分の知識の偏りにも気づきました。

若いころに教わったのは、主に「妊娠を避けるための知識」でした。

もちろん、望まない妊娠を防ぐための性教育は必要です。

ただ、妊娠を望む時期になってから必要になる知識について、私はほとんど知りませんでした。

妊娠はいつでも簡単にできるわけではないこと。

年齢とともに妊娠しやすさが変わること。

女性だけでなく男性側にも要因があること。

不妊治療には心身の負担も費用の負担もあること。

そうしたことを、私は40代になってから初めて知りました。

怒りたい相手がいるというより、何も知らずにここまで来た自分自身に腹が立ちました。

同時に、同じように知らないまま大人になった男性は、きっと少なくないのではないかとも思いました。

妊活は、女性だけが知っておけばよい話ではありません。

男性も知るべきことです。

パートナーの体に何が起きているのか、年齢がどう関わるのか、自分の精子の状態はどうなのか。

それを知らないまま「子どもは授かりもの」と言っていた自分を、私は恥ずかしく思いました。

それでも希望を探したかった

私は、勤めていた地方新聞社のデータベースにアクセスし、「妊活」を扱った記事を探しました。

記事は山のように見つかりました。

これまで、私が気に留めていなかっただけでした。

多くの記者が、不妊に悩む夫婦やカップルを取材し、その声を伝えていました。

悲鳴のような言葉もありました。

それでも、希望をつなぐような記事もありました。

40代で妊娠した人、治療を経て出産にたどり着いた人、夫婦で長い時間をかけて向き合った人。

もちろん、記事になるということは、それだけ特別なケースなのかもしれません。

簡単なことではないと分かっていました。

それでも、そうした記事の中には、希望を届けたいという書き手の思いがありました。

そして私は、その希望にすがるような気持ちで画面を見つめていました。

現実は厳しい。

でも、ゼロではない。

そのわずかな光を、私は探していました。

妊活の基本としてタイミング法にたどり着く

赤ちゃんを授かるためには、排卵のタイミングを把握し、夫婦でタイミングを取ることが大切。

妊活の基本として「タイミング法」がある。

この情報には、すぐにたどり着きました。

本当に、ものすごく簡単に。

それなのに私は、それまで妻の生理周期すらきちんと理解していませんでした。

自己嫌悪がひどくなりました。

タイミング法という言葉だけを見ると、男性は「排卵日に合わせればよい」と考えがちかもしれません。

少なくとも私は、最初そう考えました。

でも、妊活はそれだけではありません。

妻の体調、睡眠、食事、冷え、ストレス、仕事、通院、気持ち。

日々の暮らし全体が、妊活とつながっていました。

男性の私は、排卵日に合わせることばかりを考えがちでした。

一方で妻は、もっと前から、妊活を生活全体の問題として受け止めていたのだと思います。

私は、妻よりずっと遅れてスタートラインに立ったのです。

妻は私より先に、妊活を生活全体で考えていた

妊活について調べていると、女性たちがさまざまな準備や工夫をしていることを知りました。

基礎体温をつける。

食事に気をつける。

体を冷やさないようにする。

睡眠を整える。

ストレスを減らそうとする。

病院へ行くべきか悩む。

妊娠しやすさに関する情報を探す。

私が「タイミングを取ればよいのだろう」と単純に考えている間に、妻はきっと、もっと多くのことを考えていたのだと思います。

妻は、私よりずっと早く、妊活を自分の体と生活全体の問題として受け止めていました。

私はそれに気づいていませんでした。

妊活は、夫婦で取り組むものだと言いながら、実際には妻の方がずっと先を歩いていた。

その事実に気づいたとき、情けなさと申し訳なさでいっぱいになりました。

でも、そこで立ち止まるわけにはいきません。

知らなかったなら、知るしかない。

遅れたなら、追いつこうとするしかない。

妻だけに背負わせてはいけない。

そう思いました。

翌朝、妻に「二人で妊活に取り組みたい」と伝えた

翌朝、私は妻に言いました。

「二人で力を合わせて、妊活に取り組みたい」

うまく言えたかどうかは分かりません。

前の夜に調べたことを、すべて整理して話せたわけでもありません。

ただ、もう妻だけに抱え込ませたくないと思いました。

私は、インターネットで見つけた妊活イベントのチラシを妻に見せました。

そこには「こうのとりフォーラム」という文字がありました。

妊活について学べるイベントのようでした。

妻は、笑顔で頷いてくれました。

その笑顔を見て、少しだけ救われた気がしました。

もちろん、何かが一気に解決したわけではありません。

年齢の現実も、不妊の不安も、これから向き合うべき課題も、そこにあり続けました。

それでも、私たちはようやく同じ方向を向こうとしていました。

私たちの妊活は、そこから少しずつ始まっていきました。

この回で私が学んだこと

この夜、私は妊娠について、あまりにも多くのことを知らなかったと気づきました。

20代でも妊娠は当たり前ではないこと。

年齢とともに妊娠しやすさが変わること。

40代で妊活を始めるという現実の重さ。

タイミング法という基本。

そして、妻が私よりずっと前から妊活を生活全体の問題として考えていたこと。

  • 妊娠は当たり前に起きるものではない
  • 年齢と妊娠の関係を男性も知る必要がある
  • 妊活は女性だけの問題ではない
  • タイミング法だけに捉われすぎない
  • 男性も検査や生活習慣の見直しに向き合う
  • 夫婦で同じ情報を見ることが大切

知らなかったことは、取り戻せません。

でも、知った後にどう動くかは変えられます。

私はこの日から、妻の隣に立つための勉強を始めました。

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