妊活中に食べてはいけないもの!? 知らずに摂ってる「殺人脂質」

妊活中に「食べてはいけないもの」はありますか?

食生活が妊娠と関係あるのかを尋ねられたら、私は「はい」と答えます。
妊活の最も重要な柱は「食事」です。
肥満や冷えの改善、睡眠などにも深く関わります。
葉酸、亜鉛などの栄養素を含む食材は積極的に食べたいです。
しかし、それ以上に有効な方法が「トランス脂肪酸」を含む食品を避けることだと思います。
この記事では、妊活中に避けたい食品について掘り下げて紹介します。

「妊活中の女性が食べてはいけないもの(飲んではいけないもの)=コーヒー」の真実

妊活中に避けるべき食べ物(飲み物)と言われて、多くの人の頭に浮かぶのが「コーヒー」ではないでしょうか?

避けた方が良いと言われている理由は、コーヒーに含まれるカフェインによるところが大きいです。
カフェインは過剰に摂取すると、不妊になりやすいことが分かっています。

 とはいえ、コーヒーは飲み過ぎなければ大丈夫です。
カフェインの摂取目安については、下記のリンク記事で詳しく解説しています。

「カラダを冷やすから」「睡眠が妨げられるから」という情報も巷に溢れています。

確かに、妊活は「カラダを冷やさないこと」「質の高い睡眠をとること」がとても大切です。
しかし、コーヒーがカラダを冷やすという根拠はありません。
また、カフェインには覚醒効果があることが知られていますが、カフェインの代謝には個人差がありますから、一概に言えません。

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妊活中に食べてはいけないのものは、ファストフードや「トランス脂肪酸」を含む食品


前置きが長くなりましたが、カフェインの摂取には敏感なのに、ファストフードを口にしている女性を多く見かけるので……。

そう、妊活中に食べてはいけないものは揚げ物やクッキーなどの消費期限を伸ばすために使用される油脂「トランス脂肪酸」です。
トランス脂肪酸は妊娠率を低下させることが分かっています。

コンビニで売られている食品は、トランス脂肪酸が含まれていないものを見つける方が難しいという声も……。

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ファストフードの食べ過ぎが妊娠に悪影響を及ぼす……忙しいと頼りがちだが妊活中は食べてはいけない

2018年6月発刊の『Human Reproduction Vol.33,』で、豪・アデレード大学の Claire Roberts教授が率いる研究チームが、ファストフードの食べ過ぎが妊娠に悪影響を及ぼす可能性を指摘しています。

研究チームは、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アイルランドの妊娠14~16週の5,598人の女性を対象として食に関する調査を行いました。

妊活をスタートした時点で、ファストフードを毎週4回以上食べた人は、一度も食べなかった人に比べて、妊娠するまでに1周期以上の日数を要したことが分かったと言います。
また、ファストフードをより多く摂取している人ほど妊娠するまでに時間がかかったとも報告しています。

余談ですが、果物を月に4回以下しか摂取しなかった人は、妊娠までに最も時間がかかったとも指摘しています。

妊活中の食事はもちろん、健康のためにも食べてはいけない「トランス脂肪酸」

油(脂質)と聞くと「カラダのために良くないもの」と考える人が多いでしょうが、良い油と悪い油があることをお忘れなく。

脂質の成分は脂肪酸で、悪い油の親玉が先ほどから登場している「トランス脂肪酸」です。
老化や癌、心臓病などのリスクが指摘されていて、アメリカやヨーロッパでは「殺人脂質」とも呼ばれて規制がはじまっているほどです

食品中のトランス脂肪酸濃度等の規制措置を実施

デンマーク
ニューヨーク市/カリフォルニア州
スイス
オーストリア
カナダ
シンガポール
米国
台湾
タイ

(食品中のトランス脂肪酸濃度等の表示義務のみ)

韓国
中国
香港

食品中のトランス脂肪酸濃度等の自主的な低減を推進

EU
英国
フランス
オーストラリア・ニュージーランド

規制のない日本では、トランス脂肪酸は、スーパーで売られている加工食品やお惣菜、パン、そしてお菓子などあらゆる食品に含まれています。

アメリカでは、トランス脂肪酸が排卵障害をはじめ、受精、胚の発達の障害になるという報告があります。
妊娠のためにも、健康のためにも避けるべきでしょう。
食品を購入する前にラベルを必ずチェックし、「マーガリン」、「加工油脂」、「植物油脂」、「ショートニング」などと書かれたいたら棚に戻しましょう。

また、時間が経って酸化した油は「過酸化脂質」に変化して老化を促進すると言われています。
卵子の老化につながるので、実は揚げ物なども避けたいもの。

加熱用に使うならば酸化しにくいオレイン酸を。
オレイン酸の代表はオリーブオイルです。

まとめ:妊活中に何を「食べたら良いか」より「食べてはいけない」を知る

健康なカラダを作ることは、妊娠への近道であることに違いありません。
妊活をはじめると「何を食べたら良いか」を調べ、皆さん、一生懸命に実践しています。
とても大切なことだと思います。

しかし、こうも思います。

 「何を食べたら良いか」以上に「何を食べてはいけない」を知り、実践する方が効果がある
私たちは知らず知らずのうちに、または、忙しさにかまけ、「殺人脂質」を摂っているのです。

また、妊娠体質に近づくためには「血糖値をコントロールする食べ方」も大切です。
血糖値の乱れは、女性ホルモンの乱れを招きます。
糖質の高い食品も〝なるべく〟避けるべきなのでしょう。

冒頭でコーヒーについて触れましたが、実はコーヒーフレッシュにもトランス脂肪酸が含まれている場合があります。
カフェインを気にするより……と思いませんか?

おまけ:妊活中は、砂糖入り清涼飲料水も絶対に食べてはいけない

砂糖入り清涼飲料水も卵子や精子の質を低下させてしまい、妊娠率を下げてしまう危険なモノです。

 

妊活の完全ロードマップ【基礎編】

妊活の完全ロードマップ【基礎編】をまとめました。

  • 妊活を何から始めれば良いか分からない
  • 授かるカラダづくりをどのように進めて良いか分からない
  • 「赤ちゃんができない」と悩んでいる
  • 高額な不妊治療費の工面に困っている

こんな風に考えているカップルは、ぜひ、参考にしてください。

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