

妊活中は、ジュースや清涼飲料水も控えた方がいいのでしょうか?

ただ、特定の飲み物だけで妊娠できる・できないが決まるわけではありません。
大切なのは、毎日の習慣を少しずつ整えて、夫婦で無理なく続けられる形にすることです。
妊活中は、食事や飲み物が気になる場面が増えます。
「卵子の質を上げたい」
「精子の状態を少しでも整えたい」
「体外受精に向けて、できることをしておきたい」
そう思うのは、とても自然なことです。
ただし、妊活中の食生活については、強い言葉に注意が必要です。
「これを飲めば妊娠しやすくなる」
「これを飲んだら絶対にダメ」
「これが不妊の本当の原因」
このような表現は、読んだ人を不安にさせてしまうことがあります。
この記事では、砂糖入りの清涼飲料水やジュースと妊活の関係について、研究で報告されている内容をもとにしながら、妊活中の飲み物選びを夫婦で無理なく見直す方法を整理します。
妊活フォーラム編集部
妊活・不妊治療に向き合う夫婦の「仕事」「お金」「夫婦関係」「男性妊活」の悩みを、当事者目線で整理しています。医療的な判断ではなく、治療を続けるための生活上の工夫や考え方を中心に発信しています。
妊活中に砂糖入り飲料を控えたい理由
妊活中の飲み物選びで、まず見直しやすいのが砂糖入りの清涼飲料水です。
たとえば、以下のような飲み物です。
- 砂糖入りの炭酸飲料
- 加糖の缶コーヒーやカフェラテ
- スポーツドリンク
- エナジードリンク
- 加糖の紅茶飲料
- 果汁入り飲料
- 甘い乳酸菌飲料
- 砂糖が多く含まれる野菜ジュース
これらを一度飲んだからといって、妊活が台無しになるわけではありません。
ただ、毎日のように飲む習慣がある場合は、妊活中の体調管理や健康管理の面から、少しずつ減らしていく価値があります。
飲み物は、食事よりも無意識に続きやすい習慣です。
朝に甘いカフェラテを飲む。
昼食と一緒に炭酸飲料を飲む。
仕事帰りにエナジードリンクを買う。
お風呂上がりにジュースを飲む。
このような習慣は、本人にとっては「少しだけ」のつもりでも、1週間、1か月と積み重なると、糖分の摂取量が増えやすくなります。
砂糖入り飲料と妊娠しやすさの関連を調べた研究がある
砂糖入り飲料と妊娠しやすさについては、海外の研究で関連が報告されています。
たとえば、ボストン大学公衆衛生大学院などの研究チームは、妊娠を希望するカップルを対象に、砂糖入り飲料の摂取量と妊娠までの期間との関連を調べています。
この研究では、砂糖入り飲料をよく飲む人では、飲まない人に比べて、妊娠しやすさが低い傾向が示されました。
特に、砂糖入りの炭酸飲料については、男女ともに関連が見られたと報告されています。
参考:Intake of Sugar-sweetened Beverages and Fecundability in a North American Preconception Cohort.
ただし、ここで大切なのは、この研究だけで「砂糖入り飲料が不妊の原因」と言い切れるわけではないという点です。
研究で示されているのは、あくまで「砂糖入り飲料を多く飲む習慣と、妊娠しやすさの低下に関連が見られた」ということです。
「砂糖入り飲料を飲んだから卵子の質が下がる」
「ジュースを飲んだから精子が悪くなる」
「これが不妊の本当の原因」
というように、直接的な原因として決めつけるのは避けた方がよいでしょう。
妊活中に大切なのは「禁止」ではなく「置き換え」
妊活中は、自分を責める材料が増えがちです。
「昨日ジュースを飲んでしまった」
「甘いカフェラテをやめられない」
「夫が毎日炭酸飲料を飲んでいて気になる」
このように感じることもあるかもしれません。
でも、妊活中の生活習慣は、完璧を目指すほど苦しくなります。
大切なのは、飲んだ自分を責めることではありません。
毎日の中で、少しずつ置き換えられる場面を見つけることです。
たとえば、毎日飲んでいる甘い炭酸飲料を、いきなりゼロにしなくても大丈夫です。
- 毎日飲んでいたものを、まずは週3回にする
- 大きいサイズではなく、小さいサイズにする
- 家に買い置きしない
- 外出時は水やお茶を持ち歩く
- 甘い飲み物を飲む日を決める
- 夫婦で一緒に無糖炭酸水を試してみる
このくらいの小さな変化でも、続けられれば立派な見直しです。
妊活中に控えめにしたい飲み物
ここからは、妊活中に「飲んではいけない」ではなく、飲む頻度を見直したい飲み物を整理します。
砂糖入りの炭酸飲料
コーラやサイダーなどの砂糖入り炭酸飲料は、甘さが強く、飲みやすいため、習慣化しやすい飲み物です。
食事中やお風呂上がりに毎日飲んでいる場合は、まず頻度を減らすことから始めてみましょう。
炭酸の刺激が好きな人は、無糖炭酸水にレモンを少し加えるなど、甘さ以外の満足感を作る方法もあります。
スポーツドリンク
スポーツドリンクは、運動時や発汗時の水分補給に使われることがありますが、商品によっては糖分が多く含まれています。
日常的な水分補給として毎日飲んでいる場合は、水やお茶に置き換えられないか見直してみましょう。
ただし、脱水が心配なときや、医師から指示がある場合は、自己判断で控えすぎず、必要に応じて専門家に相談してください。
エナジードリンク
仕事や通院で疲れていると、エナジードリンクに頼りたくなることがあります。
ただ、エナジードリンクには糖分やカフェインが含まれているものも多く、飲む時間帯によっては睡眠に影響することもあります。
不妊治療中は、通院、仕事、家事、夫婦の話し合いなどで疲れがたまりやすい時期です。
エナジードリンクで無理に乗り切るより、休み方や働き方を見直すサインとして受け止めることも大切です。
甘いカフェラテ・加糖コーヒー
カフェラテや缶コーヒーは、仕事中の気分転換として飲む人も多い飲み物です。
ただ、加糖タイプを毎日飲んでいる場合は、糖分の摂取が積み重なりやすくなります。
いきなりブラックコーヒーにするのがつらい場合は、無糖タイプに牛乳を加える、砂糖の量を少し減らす、飲む回数を減らすなど、できる範囲で調整してみましょう。
果汁飲料・野菜ジュース
果汁飲料や野菜ジュースは、健康的なイメージがあります。
しかし、商品によっては糖分が多く含まれていることがあります。
「果汁入り」「野菜入り」と書かれていても、毎日の水分補給としてたくさん飲むのは避け、栄養成分表示を確認する習慣をつけると安心です。
果物や野菜は、できるだけ飲み物だけに頼らず、食事の中で取り入れることも意識してみましょう。
妊活中に選びやすい飲み物
砂糖入り飲料を減らすときは、「何を飲まないか」だけでなく、代わりに何を飲むかを決めておくと続けやすくなります。
水・白湯
もっとも基本にしやすいのは、水や白湯です。
朝起きたとき、通院前、仕事中、入浴後など、生活の区切りで飲む習慣を作ると、自然に取り入れやすくなります。
冷たい飲み物が苦手な人は、常温の水や白湯から始めてもよいでしょう。
麦茶・ルイボスティーなどのノンカフェイン飲料
カフェインが気になる人は、麦茶やルイボスティーなどのノンカフェイン飲料を選ぶ方法もあります。
作り置きしておくと、家で甘い飲み物を飲む回数を減らしやすくなります。
ただし、ハーブティーなどは種類によって妊娠中に注意が必要なものもあります。妊娠中、または妊娠の可能性がある時期は、心配なものを大量に飲むのではなく、必要に応じて医師や助産師に確認してください。
無糖炭酸水
炭酸飲料が好きな人には、無糖炭酸水も選択肢になります。
甘さはありませんが、炭酸の刺激があるため、ジュースを飲みたい気持ちを少し和らげてくれることがあります。
レモンやライムの風味がついた無糖タイプを選ぶと、続けやすい人もいます。
コーヒーやお茶は量とタイミングを考える
コーヒーやお茶を完全にやめる必要があるとは限りません。
ただし、カフェインの摂りすぎが気になる場合や、夜の睡眠に影響している場合は、量や時間帯を見直してみましょう。
午後以降はノンカフェイン飲料にする、仕事中のコーヒーを1杯減らすなど、生活に合わせて調整するのがおすすめです。
夫婦で飲み物を見直すときのポイント
妊活中の食生活や飲み物の見直しは、女性だけが頑張るものではありません。
砂糖入り飲料の研究でも、女性だけでなく男性側の摂取との関連も報告されています。
だからこそ、妊活中の飲み物選びは、夫婦で一緒に考えるテーマにできます。
「あなたのせい」と言わない
夫が毎日ジュースや炭酸飲料を飲んでいると、つい注意したくなることがあります。
でも、「そんなものを飲んでいるからダメなんだよ」と言われると、相手は責められたように感じてしまいます。
伝えるなら、責める言い方ではなく、夫婦で一緒に取り組む言い方に変えてみましょう。
家に買い置きしない
飲み物の習慣を変えるには、意志の力だけに頼らないことが大切です。
家に砂糖入り飲料があると、疲れたときに飲みたくなります。
まずは買い置きを減らし、水、お茶、無糖炭酸水などを置いておくと、自然に選びやすくなります。
外出時の飲み物を決めておく
通院や仕事の途中で、コンビニに寄ることもあると思います。
そのときに毎回悩むと、いつもの甘い飲み物を選びやすくなります。
「外では水かお茶にする」
「疲れている日は無糖炭酸水にする」
「甘い飲み物は週末だけにする」
このように、自分なりのルールを決めておくと続けやすくなります。
飲んでしまっても責めない
妊活中は、すでにたくさんのことを頑張っています。
通院、検査、注射、仕事の調整、夫婦の話し合い、お金の不安。
その中で、たまたま甘い飲み物を飲んだ日があっても、自分を責めすぎないでください。
大切なのは、1回の失敗ではなく、長く続けられる習慣です。
食生活全体で考えることも大切
砂糖入り飲料を減らすことは、妊活中にできる生活習慣の見直しの一つです。
ただし、飲み物だけを変えれば十分というわけではありません。
食事、睡眠、運動、ストレス、喫煙、飲酒、体重管理など、妊活に関わる生活習慣は複数あります。
世界保健機関(WHO)は、健康的な食生活の一部として、遊離糖類の摂取量を総エネルギー摂取量の10%未満に減らすことを推奨しています。さらに、5%未満に減らすことも条件付きで推奨されています。
参考:WHO Guideline: sugars intake for adults and children
また、妊娠を計画している女性や妊娠の可能性がある女性については、厚生労働省のe-ヘルスネットで、通常の食事に加えて、葉酸を400µg/日摂取することが望まれると説明されています。
ただし、葉酸についても「飲めば必ず妊娠する」というものではありません。
また、サプリメントは摂りすぎにも注意が必要です。
妊活中は、特定の食品やサプリだけに期待しすぎるのではなく、食生活全体を整える視点を持つことが大切です。
妊活中の飲み物選びでよくある質問
まとめ:妊活中の飲み物選びは、夫婦で無理なく見直そう
砂糖入りの清涼飲料水やジュースは、身近で、手に取りやすく、習慣になりやすい飲み物です。
研究では、砂糖入り飲料をよく飲む習慣と妊娠しやすさの低下との関連が報告されています。
ただし、砂糖入り飲料を飲んだからといって、妊活が失敗するわけではありません。
「絶対にダメ」と考えるより、毎日の中で少しずつ減らし、無理なく続けられる飲み物に置き換えていくことが大切です。
- 毎日飲んでいる甘い飲み物を減らす
- 水・お茶・無糖炭酸水を家に置く
- スポーツドリンクやエナジードリンクを日常的に飲みすぎない
- 夫婦で一緒に飲み物の習慣を見直す
- 飲んでしまった日があっても責めすぎない
妊活は、ただでさえ心にも体にも負担がかかりやすい時期です。
だからこそ、生活習慣の見直しも、厳しく自分を追い込むものではなく、夫婦で少し楽に続けられる形にしていきましょう。





















































































