卵子の質を上げるにはどうしたらいいですか?
積極的に食べた(飲んだ)方が良いモノはありますか?
体外受精を行っても、卵子と精子の生命力が低ければ、妊娠には至りません。体外受精は卵子の質の改善や受精卵の成長そのものを助ける治療ではないのです。
ですから生活習慣などを見直して卵子と精子の質を上げることは大切な妊活だと言えます。
あなたは「これを食べれば(飲めば)良い」という情報を探しているようですが、実は「これを食べては(飲んでは)いけない」と情報を知り、実践することの方が大事かもしれませんよ。
この記事では、卵子や精子の質を低下させてしまい、妊娠率を下げてしまう危険なモノについて紹介します。
スーパーやコンビニでも普通に売っているモノです。
砂糖入り清涼飲料水が精子と卵子の質を下がる
スーパーやコンビニに、たくさん並んでいるモノでしょ?
当たり前に売られているのに、最大で妊娠率を33%低下させてしまう妊活カップル取っては恐ろしい飲み物です。
砂糖入りの清涼飲料水の健康リスクの高さは、以前から世界各地の研究チームが指摘しています。
実は、砂糖入りの清涼飲料水に新しい税金をかけようとしている国も増えています。
妊娠と砂糖入りの清涼飲料水の関係|ボストン大学公衆衛生大学院の論文
あなたに砂糖入りの清涼飲料水の恐さを理解してもらうために、ボストン大学公衆衛生大学院の論文を紹介します。
Intake of Sugar-sweetened Beverages and Fecundability in a North American Preconception Cohort.
Epidemiology. 2018 Jan 30.
同大学の研究チームは妊娠を希望するカップルの砂糖入り飲料水の摂取量と、妊娠しやすさの関連を調べています。
妊娠率が最大で33%低下|砂糖入りの清涼飲料水の恐さ
ボストン大学公衆衛生大学院の研究チームは、アメリカ合衆国とカナダ移住の3828人の女性とそのパートナー(男性)1045人を対象に、コホート研究(前向き研究)を行っています。
コホート研究というのは、簡単に言えば「追跡調査」です。
女性の年齢は、21〜45歳。
半年間、「妊活」を行っているが不妊治療は受けていないことが条件。
最初に、直近1ヶ月間の飲料(砂糖入り清涼飲料水、ダイエット飲料、果物ジュース、栄養ドリンク、スポーツ飲料)の摂取量を質問票に回答してもらい、妊娠の成立、または最長で12回の月経周期まで妊娠の有無について追跡調査し、カップルの清涼飲料水の摂取量と妊娠までに要した期間から算出した妊娠率との関係を統計解析。
結果は、週に7食以上の砂糖入り飲料水を飲む女性は、飲まない女性に比べ、妊娠率は19%も低下したそうです。
男性の場合は飲まない男性に比べて、パートナーの女性の妊娠率が22%も低下。
なんと、砂糖入りの炭酸飲料の場合は、さらに恐ろしい数字を示しており、
週に7食以上、砂糖入り炭酸飲料を飲む女性は飲まない女性に比べて、妊娠率が25%も低下。男性の場合、パートナーの女性の妊娠率は33%低下したそうです。
まとめ:妊活中なら砂糖入り清涼飲料水は絶対にダメ
妊活をはじめると「何を食べたら良いか」を調べ、一生懸命に実践します。
とても大切なことだと思いますが……。
砂糖は市販のスポーツジュースや野菜ジュースにも含まれています。
カラダに良いと信じているものが、知らないうちに、精子や卵子の質を下げていることもあります。
本当の原因は、あなたが今、飲んでいるモノにあるかもしれません。
「何を食べてはいけない」を知り、実践しましょう。
とにかく砂糖入りの飲み物は、すぐにミネラルウォーターやお茶などに置き換えましょう。
ちなみに、ノンシュガーと記載されたコーラやフルーツジュースがどうなのかも気になるところでしょう。
今回の研究ではフルーツジュースは差がなかったようです。
ノンシュガーについても同様ですが……こちらはそもそもカラダに良いものでは……。
おまけ:砂糖入り清涼飲料水以外にも気を付けたいモノ
砂糖入り清涼飲料水の恐さが理解できたでしょうか?
コーヒーもブラックで注文しようと思っていることでしょう。
でもちょっと待ってください。
あなたはコーヒーフレッシュも使っているのではありませんか?
実はコーヒーフレッシュにも食べてはいけないモノが含まれている場合があります。
その正体は「トランス脂肪酸」。
コーヒーフレッシュ以外にも多くの食品に含まれているので注意が必要です。
おまけ2:水を十分に飲む(砂糖入り清涼飲料水を避ける)以外に妊娠の可能性を高める7つの原則
「何を食べたら良いか」についても少しだけ紹介します。ハーバード大学は全米18000人の女性看護師を対象に、「妊娠するまでどれくらいの期間がかかったか」と「生活習慣」についての情報を集めています。
これにより、水を十分に飲む(砂糖入り清涼飲料水を避ける)以外にも7つのポイントが明らかになりました。
- 全粒粉など、精製度の低い穀物を選ぶ。
- 不飽和脂肪酸を多く摂る。
- 牛乳、ヨーグルト、アイスクリームは無調整のものに。
- 植物性タンパク質を多く摂る。
- 葉酸やビタミンB群を含むマルチビタミンのサプリメントを摂る。
最後は
- 標準体重にする。
最後は食べモノではないでが、密接な関係にありますね。